前野家
交通事故発生
Up date Jun. 15, 2016
   
 昨日の朝(平成28年6月14日)、髪が伸びているので床屋へ行こうと、何気なく車に乗って家を出た。 フジグラン新居浜の西側、歩道橋のある交差点を、西側から交差点に近づき赤信号で一旦停止。  南方向へ右折する私は、方向指示器を右折に点灯して待機した。  やがて前方の信号機が青になったので、交差点の真ん中まで進み、前方から向かってくる車に注意して一旦停止した。 前方には車が2台見えたが2台とも右折信号を出していたので、わたしは右折し始めた。  その時、うっかり右側から直進する自転車の女性に気づかず車を右に進めたので、突然車の右前方で接触してしまった。  運転席から見ていて、フロント右側の窓枠の向こうに女性の顔が一瞬見えた途端、車の下に消えた。
 しまった! 人を轢いてしまったと!
 <車の下敷きになった悲惨な人の映像が一瞬頭を駆け巡った。>
 急いで車を止めて外に出たところ、車の前部右下に自転車が見え、女性が倒れていた。 急いで駆け寄って行くと、その女性は何とか自力で立ち上がってきた。
 突然の接触事故の恐怖からか震えの止らない女性の身体を支えて、大丈夫ですか?と問いかけた。 女性は震える声で、ハンドルを握っていた手が痛い。転んだときに右肩から落ちたのか、肩が痛いと・・・
肩の部分のシャツをめくって、赤く血の滲んだ肩の擦り傷を見せてくれた。  他にはと聞くと、倒れた瞬間、頭を地面にぶつけたのか頭の側頭部を押さえて、ここが痛いと・・。
 よく見たが、幸い頭からの出血は見られなかったので一安心だった。  取りあえず大事故ではなかったことに安堵して、車の下敷きになっていた自転車を引き出した。
 自転車の前輪は少し曲がっていて車輪は回らなかったが、何とか自転車を抱えて道路脇に片付け、私の車も交差点の通行障害にならない場所に移動した。 女性は61歳の奥様で、大阪から新居浜の実家に帰省している時の事故だった。  女性の様子がやや落ち着いたところで状態を確かめると今すぐ救急車を呼ぶほどではないと判断し、取りあえず110番に電話。 警察に現場を説明し来てもらうよう依頼。10分ほどして警察が来た。  事故担当の警察官2人は、路面に残された、車と自転車が接触して転倒し路面に残された僅かの跡にチョークで印をつけた。 そして色々な方向から写真を撮り調書の作成を始めた。
 脇に片付けて置いた自転車は、見かけ上大きな損傷は無いように見えたが、よく見ると前輪のリムには路面を引きづった激しい摺り傷が残っていた。 また前輪は車軸が、くの字に曲がっていて、正常には回らなかった。  警察の現場検証が終わり、私の免許証、車検証、自賠責保険証の提示を求められた。 自賠責保険は数日前に更新した証書は家にあるので、後刻警察に電話で証書番号を知らせることで納得。  この場は調査の結果、物損事故との判断となり、被害者のぶつけた頭だけが心配なので、私に病院に連れて行くよう指示し、警察は引き上げた。
 病院は一番近い協立病院へ行ったが、レントゲン検査の担当が居ないので、診察出来ないと断られ、労災病院を紹介された。  被害者も今居る実家が労災病院が近いとのことなので、そちらに向かった。 病院に着くと、受付で事故による身体の検査を依頼し、まず被害者の住所氏名、連絡先など書類に書き込んだ。 受付の指示を受けて、整形外科を指示され、CT及びレントゲン検査で、頭の状況と全身の骨折などを検査を受けた。
 検査結果は、幸いなことにまったく問題は見つからなかった。他にはハンドルを握っていて転倒し路面に付いたとき打ったのか少し腫れていた。 痛み止めの薬を貰うことにした。また、倒れたとき右肩に路面を擦った擦り傷があったので消毒とガーゼで塞いだ。  今後の補償問題は、自転車の復元と慰謝料など金銭的な問題処理は、自賠責保険により、三井住友海上保険会社と連絡。 担当は被害者の本拠地の大阪の担当者が責任を持って処理をすることを電話で確認。  その場で被害者との交渉も穏やかに解決した。
 今回の事故は、60年近い私の運転経験で始めて起こした人身事故でした。
やっぱり81歳と言う年齢が、事故の瞬間の判断動作は自分が考えている以上に老化が影響していることを痛感した。 幸い被害者自身も自分側にも落ち度があると、慰めてくれたのは救われる気持ちだった。
 そして何よりも大事故にならないで済んだのは、お互いに幸運が重なったので、今後はより気をつけようと話し、帰省中の実家まで送り届けて別れました。
この日一日は、自分の不注意で起こした事故の反省で過ごす事になりました。
でも結果はこれで区切りは付いたので良かったと思いました。