平成30年7月21日朝、かねてから我が家のベランダの植木に住み着いていた青虫が、2週間程前、
突然植木からベランダの床に這い降り、近くの外壁に取り付き動きを止めた。翌日にはさなぎとなり、
自らの身体は、吐き出した糸で身体を固定した。その後は全く動く事も無く過ごしたあと、12日目の朝、
見るとさなぎからの脱皮が始まっていた。本来なら、さなぎからの脱皮のための準備として自らの身体を
壁に固定していた理由を知らずに、その後の様子を観察するため、固定した糸を剥がして、何も無い部屋に
移動し平らな板の上に置いていた為、小さなさなぎの殻から脱出する時、身体をくねらせた為か、さなぎから
外に出た時、身体が逆さまになり羽を下にもがいていた。見かねてその身体に触って正常に戻す積りが、
私の指先が体液でべた付いていた羽にくっ付き、中々離れず、どうやら羽を傷めてしまったようだ。
完全に脱皮した後の乾燥過程で、少しは良くなったと思われたが、時間が経っても、正常な動きにはならなかった。
羽は動かせるが飛翔は出来ぬまま、部屋の中を這い回るしか出来なかった。後に元の植木に戻してみたがどうやら
自力で飛ぶ事は出来ぬまま過ごしている。
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