平成10年四国情報通信月間記念行事
「よくわかるマルチメディア社会」講演会

Up date May 24,'98

平成10年5月23日、第8回目を迎える四国情報通信月間記念行事として、「よくわかるマルチメディア社会」という講演会が、新居浜テレコムプラザで行われた。 講師は松山大学経営学部「墨岡學」教授が、平成4年頃からインターネットで「子規インターネット俳句サロン」を開設して、世界中から反響を呼んでいる経験談を交えながら熱のこもった話をされた。教授がインターネットで初めて「俳句」を英語で紹介されているが、アメリカでは俳句の英訳は既に100年の歴史があるとか。 現在英語による俳句はインターネットを通じ世界中で親しまれていてコンテストも盛んに行われている。第1回の優勝者は教授も親しいミスA.C.Missiasさん。
教授によるとインターネットがここまで普及した3つの条件として
・情報スーパーハイウエイ構想
・パソコンの低価格化
・Windows95等ネットワーク対応のOSの普及
を挙げられた。 スーパーハイウエイ構想とは、4年前クリントン大統領政権下でゴア副大統領が発表した全米の通信ネットワークを光ファイバーで結んでしまうと言う政策。これによりアメリカのインターネット通信網は著しい発展を遂げている。またパソコンの高性能・低価格化は予想を超えるスピードで進化している。また、マイクロソフトによるOS Windows95がもたらしたネットワーク環境は、容易な操作性でインターネットを組める条件を提供した。 しかし、インターネットがここまで普及出来た底辺には、ハイパーテキストという機能があるが、この考え方は今から20年前アメリカのブッシュ氏が考え方を作り、後にネルソン氏がハイパーテキストを完成させた。更に平成5年イリノイ大学の学生マーク・アンドリーセンがモザイクというブラウザを作り、それを商品化したのがネットスケープナビゲータである。今では知りたい情報データがあれば、色々な検索ソフトにキーワードを入れると、瞬時に世界中の情報が手にはいるが、必ずしも全てが正しい情報ではないので、取扱にはそれなりの注意が必要であると話された。(写真は墨岡學教授)