西条市
西福寺
Up date Jun. 5, 2020
   
西福寺
西福寺は、弘法大師の開基と古老などの言い伝えは残されているが、過去の歴史には幾度かの兵火に遇い、その都度経巻、 建物等全て灰燼に消えていて、何時、誰人の創建であるかは確かでない。当初の堂宇は、宏麗壮大を極めたと伝えられて いるが、その後、精尭上人(寛永9年(1632年)没)出で、その事蹟の消滅することを憂い、三密の道場及び僧院を建て 勤行怠らず、故にこの上人を篠山の開基としている。以降代々精尭上人の志を継ぎ、第七世宥昌上人、性質度量偉大で 常に精舎の 田野にあるを愁い、勝地に移さんと願って来た。或る日篠山城跡に登って四囲を見ると、 西ば石鎚の山連立し、 北を見れば蒼海に帆船が往来し、東には原野広がり 民家を一望する勝地である。そこで元禄(1688〜)初年君主の許しを得て、 山頂に延命閣を建て、地蔵菩薩を安置し、北には大悲閣を建て、観音像を安置し、西岳には金堂を構えて 薬師如来を 祭り、東北には大師堂を建て、平地に本堂僧院を建て大日、不動、愛染、多聞天等を安置した。その構えは連なりめぐる 宏麗なものであったが惜しい哉、享保(1716〜36)年中 再び火難にあい、仏閣僧院一度に焼土となる。只、山上の殿堂は残り 荒廃すること40数年、第11世純浄上人の代に至り、壇家信徒が力をあわせて 宝暦11年(1751年)建立された。その本堂の 棟札を表示 棟札に上記西福寺の歴史的経緯が書かれている。現在の本堂は昭和60年(1985年)春に建立されたものである。
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