2020年7月4日、昨年購入した電動アシスト自転車に乗って街なか走行中、自分の進路上の道左側に
自動車が停まった。幸い道路左側には自転車が通り抜けられるだけの空間はあったので、徐々に近づき
車の左側を通り抜けようとした瞬間、ドアが開いて人が出かけた。半開きのドアは私の行く手を塞ぎ、
ハンドルを持っていた私の右腕が、半開きのドアに突き当たって、右ひじに怪我をした。幸い自転車は
倒れることもなく、足で支えて立ち止まることはできた。ドアに当たった右腕からは血が滴って来たので、
自転車のスタンドを立てて、停めてから残った左手で傷口を抑えて止血した。車から降りて来たのは、
老女で何事が起きたのかと怪訝な顔で初対面した。私の腕の傷をみて、車内から日本タオルを出して
渡されたので取敢えず傷口に巻き付けて止血した。そこで、車を止められたから、隙間を通り抜けようと
したところをドアを開けるのは危ないだろうと一喝したが、後の祭りだ。年取って老いぼれた女性に
何を言っても無駄と分かったので、それ以上の遣り取りもしないで、話は終わりにして、私は帰路に就いた。
その時は、私にとって重要な事故の認識はなく、半分自分の不注意で止まっている自動車のドアに
ぶつかったと位に認識したようだ。従って、交通事故の処理とか、警察沙汰迄考えていなかった。
家に帰って家内には、すぐそこで、止まっていた車のドアにぶつかって、怪我をしたと話すと、家内は
激怒し、相手の名前や連絡先はと聞かれたが、もう別れてしまったので何処の誰か分からないと答えたら
家内からとても叱られた。考えてみれば、たかが腕にケガをしたと言っても、そのままでは終わらない。
病院にもいかなければならいし、傷が残れば保障の問題もあった。せめて住所氏名ぐらいは聞くべきだった。
しかし、その時点では別れてしまって、どこの誰か一切分からない。しかもその日は土曜日で病院も休み。
翌日は日曜日で、病院には月曜日まで行けない。仕方なく自分で傷口に赤チンを掛けて消毒し、ガーゼを
かけて包帯を巻き、月曜日まで静かに待機し、病院の開く月曜日の朝8時半に行った。病院には既に30人以上の
患者が待っていたので、私の診察は10時過ぎまで待たされた。医者は傷口を丁寧に拭き取り消毒し、新しい
ガーゼを当てて包帯をし直した。診察の結果は、化膿しないようにすれば1週間で完治するでしょうと告げた。
数日は包帯の交換に来院するようにと言い、化膿止めの薬5日分を出し診療は終わった。
その後は傷痛みもなく順調に治癒は進んでいる様です。
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