平成20年7月28日、友人に誘われて、大洲の鵜飼見物に出かけることになった。大洲の鵜飼と
いえば、岐阜県・長良川、九州・日田市の三隅川と並ぶ日本三大鵜飼のひとつと言われ、清流肱川
を舞台に行われている。大洲の鵜飼を有名にしたのは全国で2番目の女性の鵜匠が誕生したこと。
全国に鵜匠は50人程度いて、大洲には4人の鵜匠がいる。全国で2人目の女性鵜匠佐々木コズエ
さんと言う。鵜匠暦は3年。夫の佐々木長治さんは、コズエさんの鵜匠の先輩であり、夫婦では
初めてという。我々は鵜飼見物当日の昼ごろ新居浜を出発、大洲城下の旅館砥屋にチェックイン。
夕刻、旅館手配のタクシーで肱川上流の乗船場に向かった。そこには旅館仕立の屋形船に、冷えた
ビールと豪華な料理が準備され、手漕ぎの船頭が待ち構えていた。屋形船に揺られながら酒と食事を
楽しみ、鵜飼舟の下ってくるの待つ。やがてかがり火を明々と灯した鵜飼船が下ってきた。船頭が
艪をこいで鵜船と並走するように屋形船を進めていくと、「今晩は、お待たせしましたー!」と元気
な女性の声。女性鵜匠の佐々木コズエさんだ。鵜匠の操るのは元気な鵜が5羽。鵜は水に潜って鮎を
捕らえる。鵜は、右へ左へと移動するので、鵜匠が鮮やかな縄さばきの見せどころだ。鵜匠は素早く
鮎を捕まえた鵜の手縄を引いて船の上にあげ、首の根元を掴むと捕らえたばかりの鮎を口から吐き
出させる。鵜飼見物は、複数の屋形船が順番に場所を交代して鵜飼の様子を見学し、大洲城下で下船
し鵜飼見物が終了した。(写真は大洲城) |