長女の深雪が、今年も夏休みを取って、自らの誕生祝いを四国で過ごすため帰ってきてくれた。
毎年、四国での休暇には孫を連れてくるが、今年は孫の都合で来られず、身軽に一人で来た。
滞在中は誕生祝がメイン行事だが、海水浴か名所見物、温泉入浴等の過ごし方の他、魚釣りがある。
昨年は、毎晩のように夜釣りに出かけ、チヌを釣ったが、今年は潮周りが悪くて、夜釣りは期待できない。
さりとて、日中の釣りは暑くて大変。昨日朝の曇天を見て、暑さもさることながら日焼けにはならないと、
お弁当を作って、菊間港へ向かって出かけた。しかし今治市に近づくころから、天候は一変し豪雨になってきた。
雨脚はどんどんひどくなり、道路もところどころで冠水するほどになってきた。このまま菊間へ着いても釣りは
無理だろうと、思案した結果、釣りは諦めて、温泉に入って帰ろうと決意。車を反転させて引き返し始めた。
しばらく走ると、雨脚が弱くなり目的地の菊間方面の空はやや明るく見えたので、思い返して再度車を反転。
雨は降り続いていたが、思い切って菊間港へ向けて走り続けた。すると不思議に菊間に着くごろには、雨は
殆ど降り止み、西の空にも雲の切れ目が見えていた。まずは用意してきた弁当を食べて腹ごしらえをし、近くの
店でエサを購入し釣り始めた。いつものアジやイワシは居なかったが、サバの大群が居て、面白いほど釣れた。
獲物には不満があったが、釣りの楽しさは十分で、バケツ一杯の魚を袋に入れて返り支度。途中温泉に入り、
汗と疲れを取って、帰り道のレストランで深雪の誕生祝の食事をして帰路に着いた。
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