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平成29年11月01日 前野家兄弟が集合 |
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前野家には男ばかり６人の兄弟が居た。小さいころの戦争中は、食べ盛りの時代、
一家が食べるものに不自由した時代もあった。その頃、小学校４年の長男や２年生
の次男が両親と共に近くの空き地を開墾し、麦や、かぼちゃ、芋、なす、きゅうり、
等色々栽培して家族の食料にした。学校の帰りにバケツで小川の水を汲み、畠に
水を撒くのも日課で、時には便所の人糞を汲んで肥料として撒いたこともあった。
そんなにして食べ盛りの兄弟に食べ物を自家調達して育ってきた兄弟だった。
兄弟は、よく喧嘩もした。兄弟喧嘩が始まると、兄側と小さい側が連合軍となり
戦う図式が一般的で、長男の私に対し何時も小さい連合軍が対抗して戦った。
あまり喧嘩が絶えないので、ある時母親が、台所から包丁を持ってきて、双方に持たせ、
あんた達そんなに憎たらしいのなら、これで死ぬまでやりなさいと言われた事がある。 母親のこの作戦は効き目があって、危険な刃物を持たされた途端に怖くなり喧嘩は直ぐ 収まったと言う懐かしい思い出であった。あれから70年、東京に住む５男が自宅を提供、 海外に住む３男、四国の長男等、懐かしい兄弟家族が集まった。 残念ながら、次男と、４男が病気の為亡くなり今は４人兄弟になってしまったが、 あんな時代も在ったお互いを思い合う良い兄弟になり、いい家族を持って集まった。 |
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